特集「建築物各部位の安全性 その4 内壁」

No.438 2014/7月号

特集「建築物各部位の安全性 その4 内壁」

 

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◆防災随想

KY(1ページ)

齋藤秀人

清水建設(株)技術研究所

◆「建築物各部位の安全性 その4 内壁」

◇総論―内装制限の概要について―(2ページ)

吉田克之

YSD研究室 代表

出火および初期火災の急激な拡大を防止するため、建築基準法第35条の2(特殊建築物等の内装)では特殊建築物や火気を使用する調理室等における壁及び天井の、室内に面する部分の仕上げを防火上支障のないようにすることが規定されている。

 石膏ボードの防災性能について(5ページ)

山崎良一郎

吉野石膏株式会社技術本部

 石膏とは硫酸カルシウムの鉱物名である。

 天然に産出する石膏は、硫酸カルシウムに水2分子が結合した形なので二水石膏といい、全体の重量の約21%を結晶水が占めている。石灰岩よりも柔らかい、爪も立てることができる小石状あるいは塊状の石膏を100℃以上の温度で焼くと、硫酸カルシウムの結晶水が少ないか、全くないものが得られ、硬度も低下するので粉体として扱いやすいものになる。これに水を加えると又硬化するので、この性質に気が付いて、古代エジプトでピラミッドの目地処理材として使われたのが利用の起源といわれている。

◇メラミン化粧板の不燃化について(4ページ)

鈴木康史・近藤 建・上田哲哉

アイカ工業株式会社

 高圧メラミン化粧板(以後メラミン化粧板)は1940年代にアメリカのフォーマイカ社によって開発され、日本においては1950年代に国内メーカーでの製造販売がはじまった。このメラミン化粧板は「耐熱性」、「耐水性」、「耐汚染性」、「耐久性」に優れることから、当初はテーブル・カウンター天板に最適な部材として水平面用途に多く使用されていたが、「豊富な色柄・仕上げの選択性」、「意匠性の高さ」など利点もあり、用途は家具・キッチン扉・パーティションなどの垂直面にも拡大、その使用量はますます増加していった。

◇防火安全性から見た壁紙(防火壁装材料)(4ページ)

一般社団法人日本壁装協会

 防火材料としての壁紙は、1969(昭和44)年に防火壁装材料(防火材料として大臣の認定を受けた壁紙)の認定を受け、通則的認定団体となった壁装材料協会の時代から始まる。その後建築基準法の改正により通則的認定制度が廃止されたため、壁紙業界による自主管理を目的とした新組織に移行したのが当協会である。

◇塗 料(5ページ)

茂木孝紀

(一社)日本塗料工業会 調査部

 防火材料としての塗料の認定は、昭和44年11月24日に日本塗料工業会(以下日塗工と表記)が会員企業を代表し、当時の建設省から基材同等第0001号の認定を受けたことに始まる。材質は、調合ペイント・フタル酸樹脂エナメル・アルミニウムペイント・塩化ビニル樹脂エナメル・合成樹脂エマルションペイントの5材質で、JISまたはJIS同等品をJASS18建築工事標準仕様書により鉄部・銅合金部・亜鉛メッキ面・軽合金部やコンクリート・モルタル・しっくい・プラスター部・せっこうボード部に塗装する条件である。その後、新たな材質が追加認定されるとともに、各社商品の追加・改廃がすすめられ現在の材料・商品に整えられてきた。

◇パーティション(可動間仕切)の防災対策(5ページ)

日本パーティション工業会 技術委員会

 パーティションとは、建物の内部を仕切る壁(非構造部材)の事で、解体・移設して再利用できるものを指します。 従来工法のLGS(軽量鉄骨)壁が、建設現場での加工が多く、移設できないのに対して、パーティションは、工場で大部分の部品加工・仕上げを行うので、移設が可能であり設置工期も短縮できます。

 「可動間仕切」とも呼ばれています。

◆行政ニュース

◇建築基準法の一部を改正する法律について

国土交通省住宅局建築指導課/市街地建築課

 

 

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