特集「最近の大規模建築物 その4」 特集「近年のコンバージョン(用途変更)による建築物」

No.441 2014/10月号

特集「最近の大規模建築物 その4」 特集「近年のコンバージョン(用途変更)による建築物」

 

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◆防災随想

耐震化に向けた意識啓発(1ページ)

惠美奈裕征

東京都都市整備局市街地建築部

◆特集「最近の大規模建築物 その4」

◇順天堂醫院B棟高層棟の避難安全計画の概要(6ページ)

野竹宏彰

清水建設(株)技術研究所

 順天堂醫院B棟高層棟(以下、本建物と記す)は、平成25年(2013年)に迎えた創立175周年を記念して、全学的な「順天堂大学キャンパス・ホスピタル再編事業」の一環として建設された、地上21階建て、高さ約100mの高層医療施設である。本稿では、本建物のうち、特に10~20階に位置する病棟における、火災時の避難安全計画とその対策の概要について紹介するとともに、今後の病院における避難安全計画に求められる観点について考察する。

◇JPタワー(6ページ)

南 宗男

(株)三菱地所設計建築設計五部

 JPタワーは、旧中央郵便局舎の再開発計画である。東京駅前広場、という日本の顔を形成する場所に面して立地し、昭和6年の竣工から今日まで駅前の都市景観を形成する建築として親しまれてきた。一方で逓信省営繕課の技師、吉田鉄郎により設計されたこの局舎は、柱や梁の構造的な美しさを前面に出したモダニズム建築であり、建築史的にも高い評価を得ていた。

◇ワテラス(淡路町二丁目西部地区第一種市街地再開発事業)における環境、防災への取組み(8ページ)

持田誠一

(株)佐藤総合計画第2設計室

中村淳一

(株)佐藤総合計画技術室 構造

石原広司

(株)佐藤総合計画環境設計室 電気

下城宏文

(株)佐藤総合計画環境設計室 機械

 本事業の施行区域は北街区と南街区の2街区からなり、北街区は北街区施設建築物(ワテラス)の建築敷地(約1万㎡)と千代田区立淡路公園(約3千㎡)の、南街区は南街区施設建築物(千代田区立保育園と高齢者福祉施設)の建築敷地と公共広場(計約14百㎡)の、4つの敷地により構成されている。

◆特集「近年のコンバージョン(用途変更)による建築物」

◇廃校体育館のリノベーション庁舎(7ページ)

吉田雅純

(株)山下設計 中部支社 設計監理部 副部長

降旗範行

設計監理部 建築担当 主管

酒井千草

設計監理部 建築担当

吉武英洋

設計監理部 構造担当 主任

安田祐介

設計監理部 電気設備担当

増尾 渉

設計監理部 機械設備担当

 旧氷見市役所は、耐震性不足や津波被害の可能性などの防災安全上の課題や、庁舎の分散、バリアフリー非対応、駐車場不足など市民サービスの課題を抱えていた。特に、災害時の安全確保は早急な対応が求められたが、新築は市の財政負担が大きかった。一方で、人口減少や少子高齢化に伴う県立高校の統廃合により、旧県立有磯高校が廃校となった。

◇ホテルがホスピタルに(7ページ)

齋宮隆行

株式会社 伊藤喜三郎建築研究所設計本部

 「ふれあい横浜ホスピタル」は、横浜市の関内駅前に位置する65床(開院時)の病院である。同病院には併設施設として、会員制による高齢者の長期滞在が可能な「シニアホテル横浜」がある。両施設は、地上18階建ての1棟の建物内にあり、9階までの低層部が病院に、10階以上の高層部がシニアホテルとなっている。この施設は元々「インターナショナルプラザホテル」(図1)というホテルを改修し、病院とシニアホテルにコンバージョン(用途変更)した建物である。ホテルとしては2000年まで営業しており、改修後は2002年4月に「ふれあい横浜ホスピタル・シニアホテル横浜」としてオープンした。当時ホテルを病院へとコンバージョンする手法により既存建物を再利用した建物としては、おそらく国内初の事例であった。

◇病棟から福祉拠点へのコンバージョン 岡山県総合福祉・ボランティア・NPO会館「きらめきプラザ」(8ページ)

須田修司

株式会社竹中工務店広島支店設計部

 社会生活をとりまくさまざまな環境の変化から、福祉サービスへのニーズは年を追うごとに多様化し増大している。

 一方で、経済環境の低迷による財源不足が深刻化し、福祉に関連する行政予算は抑制の傾向にある。

◆行政ニュース

◇広島県における特殊建築物等の定期報告制度の取組みについて(3ページ)

奥野功貴

広島県土木局建築課主査

 平成24年5月に広島県内で発生したホテル火災では、宿泊客ら10名が死傷するという大惨事となりました。
 そして、この事故の状況が明らかになるなかで、建築物所有者等の防災意識の欠如や、行政の指導・対応が不十分であったことが原因の一つであることがわかってきました。

 

 

*情報交流制度にお申し込みいただいた方には、当協会の月刊誌である「建築防災」をお配りしています。

 

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