特集「建築防災関連用語―似ているがここが違う― その4」
「東北地方太平洋沖地震被害調査・取り組み その5」

月刊「建築防災」
No. 420 2013/1月号
特集「建築防災関連用語―似ているがここが違う― その4」
  「東北地方太平洋沖地震被害調査・取り組み その5」
※執筆者名の後の( )内の数字はその記事のページ数を表す。
◆防災随想
◇防災速報/加藤博人((独)建築研究所(1ページ)

 
◆特集「建築防災関連用語―似ているがここが違う― その4」
◇「屋根」「屋上」「上屋」/栗田紀之(A/E WORKS)(1ページ)

 「屋」のつく字面を3つ並べた。それぞれいくつかの意味があるが、建築基準法及び同施行令では、次のような意味で用いられている。
 
◇「屋根裏」「小屋裏」「天井裏」/栗田紀之(A/E WORKS)(1ページ)
 この3つの語はいずれも、一般的には、屋根とその下の天井との間の空間という意味がある。ただし建築基準法及び同施行令では、次のような違いがある。
 
◇「地階」「地下室」/栗田紀之(A/E WORKS)(1ページ)
 「地階」と「地下室」の2語の意味と、建築基準法及び同施行令における扱いの違いは、次の通りである。
 
◇「家屋」「住家」「住宅」「住戸」/佐藤考一(A/E WORKS)(1ページ)
 標記4つの字面はどれも「人が住む家」を指すが、前者2つは建築基準法に現れない。建物に関連する法令を見ると違いは次の通りである。
 
◇「土台」「基礎」「地業」/佐藤考一(A/E WORKS)(1ページ)
 建築基準法と同施行令を見ると標記3つの違いは次の通りである。
 
◇「集合住宅」「共同住宅」「長屋」/鈴木史朗((独)都市再生機構技術調査室)(1ページ)
 「集合住宅」「共同住宅」「長屋」の用語の解釈について、法令等の公的な記載を紹介し、関連する文献を基に補足する。
 
◇「常時荷重」「長期荷重」/加藤博人((独)建築研究所)(1ページ)
 建物の構造計算をする場合、まず、荷重拾いから始めることになる。仮定断面に基づいて建物を構成する部材自身の重量を計算し、さらに建物に載る重量を算定する。前者を固定荷重、後者を積載荷重といい、両者の和(固定荷重+積載荷重)を常時荷重と呼んでいる。別の呼び名として、長期荷重や鉛直荷重という言い方もあるが、定義は常時荷重と同じである。つまり、いずれの用語も意味しているところはほぼ同じと考えて差し支えない。
 
◇「土地改良」「地盤改良」/平出 務((独)建築研究所 構造研究グループ)(1ページ)
 土地改良は農業分野を対象に、地盤改良は建設分野を対象に使用されている用語になります。
 
◇「消防庁」「東京消防庁」「消防長」「消防署長」/鳥枝浩彰(消防庁国民保護・防災部防災課防災情報室)(2ページ)
1 消防庁とは
 ①消防庁の法的位置づけについて
  消防庁とは、消防組織法(昭和22年法律第226号)第2条の規定に基づき、総務省の外局に設置された国の機関である。
 
◇「消火」「鎮火」「鎮圧」/鳥枝浩彰(消防庁国民保護・防災部防災課防災情報室)(1ページ)
 「消火」とは、火を消すことである。法令上何らかの定義がされているわけではなく、法令上でも一般的な意味として使用されている。消火設備、消火施設、消火活動と様々な用語で使用されている。消火行為は公設消防のみが行うものではなく、誰でも火を消した場合はそれを消火行為ととらえることが一般的である。
 
◇「防火区画」「防煙区画」「安全区画」/吉田克之((株)竹中工務店)(1ページ)
 防火区画、防煙区画、安全区画は周知の通り、いずれも火や煙の拡大を防止する対策またはその一部のことである。これらの目的を考えるとき、防火区画と防煙区画については素人でも想像がつくと思うが、安全区画は字面だけで目的を想像するのは難しい。
 
◇「防火対象物点検報告制度」「優良防火対象物認定表示制度(優マーク制度)」/東京消防庁予防部予防課(2ページ)
 「防火対象物点検報告制度」及び「優良防火対象物認定表示制度(優マーク制度)」は、一定の防火安全性を備えた防火対象物に表示をするという点では共通していますが、その根拠、対象用途、対象規模、認定・点検基準等は大きく異なります。
 
◇「排煙窓(外気に向かって開くことができる窓)」「排煙口」/森山修治((株)日建設計設備設計部門)(1ページ)
 建築基準法に排煙窓という言葉はない。窓と排煙口の仕様が別個に規定されている。建築基準法で最初に階段付室の排煙機能について記述したと思われる建築基準法施行令第123条第3項第一号には、“屋内と階段室とは、バルコニー又は外気に向かって開くことができる窓若しくは排煙設備を有する付室を通じて連絡すること”とある。つまり、火災時に階段付室には外気と同等の空気環境が要求されており、窓と排煙口が同等に扱われている。
 
◇「屋内消火栓」「補助散水栓」/消防庁予防課設備係長(2ページ)
 消防法において、消防用設備等の技術基準に関する用語のうち、「屋内消火栓」と「補助散水栓」は、類似している用語ですが、その設置基準や使用方法は異なる点もあることから、建築物の設計や消防用設備等の設置の際に、その違いについて理解しておくことが重要です。本稿では、これらの用語について、解説します。
 
◇「受水槽」「高架水槽」「防火用水」/金子英幸((株)日本設計 監理・コスト設計群)(2ページ)
 街を歩いていると、ビルの屋上に四角いタンクを見ることがある。四角いと思っていると、隣のマンションには丸いタンクが…。
 
◇「鉄筋」「鉄骨」/齋藤秀人(清水建設(株)技術研究所)(1ページ)
 金を失うと書く鉄の字は、企業から敬遠される。JRグループで鉄を冠しているのは四国旅客鉄道株式会社だけで、他は○○旅客道株式会社、鏃(やじり)の意味の「」を用いている。
 
◇「交流」「直流」/齋藤秀人(清水建設(株)技術研究所)(1ページ)
 2011年3月11日の東日本大震災以来、原子力発電所の稼働が減って、地域間での電気の融通が増えているという。そこで聞く言葉が、50Hzと60Hzの壁である。Hzはヘルツと読み、周波数の単位だ。日常生活で電源周波数を意識することはないが、無関心でもいられない。
 
◇「水防」「防水(雨仕舞)」/佐藤紀男(佐藤建築事務所)(2ページ)
 机の上には、色々な辞典・事典・字典などが載っており、それを仕事の合間にパラパラとめくっては気分転換を図っています。
 
◆特集「東北地方太平洋沖地震被害調査・取り組み その5」
 
◇東北地方太平洋沖地震におけるPCカーテンウォールの地震被害調査報告/佐々木哲也(一般社団法人プレコンシステム協会)(8ページ)

プレコンシステム協会(略称PCSA)は、国内のプレキャストコンクリート・カーテンウォール(以下PCカーテンウォール)の設計から製造・施工までを請け負うメーカーの団体である。外壁にPCカーテンウォールを採用する構法が普及し始めたのを受けて、PCSAの前身であるコンクリートカーテンウォール工業会(略称PCCA)が昭和49年(1974年)に設立された。以来、震度6を越える大地震発生時には、被害調査団を派遣しPCカーテンウォールの被害状況を調査してきた(昭和53年宮城県沖地震、平成5年釧路沖地震、平成7年兵庫県南部地震、平成16年新潟中越地震、平成17年福岡県西方沖地震など)。
 
 
 

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