特集「建築災害調査体験記 その1」

月刊「建築防災」
No. 394 2010/11月号
特集「建築災害調査体験記 その1」
 
※執筆者名の後の( )内の数字はその記事のページ数を表す。
 
◆防災随想
◇住宅の耐震化について思うこと/阿部一臣(横浜市建築局指導部建築企画課(兼)都市整備局都市づくり部地域まちづくり課)(1ページ)

 
◆特集「建築災害調査体験記 その1」
◇はじめに/坂本 功(東京大学名誉教授・建築防災編集委員会委員長)(2ページ)

 本「建築防災」誌では、これまでに起こった地震、強風、豪雪などの自然災害や大きな火災については、そのつど、その被害報告を掲載するように、つとめてきた。そして、それらの記事は、概して学術的な調査報告である。もちろん、本誌以外の雑誌の記事や、各種の調査報告書の内容も、学術的なものであれ、業務的なものであれ、客観的に書かれている。
 
◇1964年新潟地震で初めての地震被害調査/村上雅也((財)日本建築防災協会耐震改修支援センター長 千葉大学名誉教授)(6ページ)
 新潟地震の発生は1964年6月16日13時1分、震源は粟島の南、深さ40キロメーター、規模を表すマグニチュードは7.5であった。この地震では山形県の鶴岡市が震度・の烈震のほか、新潟県から山形県にかけて日本海側はほとんど震度・の強震であった。
 
◇1992年エジプト・カイロ近郊の地震調査体験記/岡田恒男((財)日本建築防災協会理事長 東京大学名誉教授)(5ページ)
 1992年10月12日にエジプト・アラブ共和国カイロ市の近郊に震源を持つマグニチュード5.3の地震が発生した。地震の規模は我が国の通常の被害地震からみると小規模なものであったが、普段はあまり有感地震の発生しない地域であることより、地震対策がなされていなかったため、死者561名、負傷者12,192名という甚大な被害が生じた。このため、エジプト・アラブ共和国政府より我が国政府に災害復旧・復興計画などに関する専門家派遣の要請があり、筆者を団長とする9名(表1参照)が国際協力事業団(現、国際協力機構JICA)国際緊急援助隊専門家チームとして、10月29日より11月13日まで現地に赴き各種の調査、ならびに、技術指導を行った。
 
◇これでもか、これでもか……宮城県沖地震/小野瀬順一(東北工業大学名誉教授・工博)(5ページ)
 図1は、‘78宮城県沖地震における東北大学建設系建物の最上階、9階における応答加速度記録2である。日本建築学会「1978年宮城県沖地震災害調査報告」には、「……構造物の応答として得られた強震記録としてこの東北大学建設系建物の9階のN-S方向の強震加速度記録が世界最大であり、(中略)。この世界記録はそう簡単に破られないと考えられる。
 
◇1980年アルジェリア・イタリア南部地震調査に参加して/菅野俊介(広島大学名誉教授)(4ページ)
 今からちょうど30年前の1980年秋にエルアスナム(アルジェリア)地震(10月10日12時25分(GMT)、M=7.3)およびイタリア南部地震(11月23日19時35分(現地時間)、M=6.5)が続けて発生し、5,000を超える尊い命が奪われ、多数の建築物が被害を受けた。犠牲者のほとんどが建築物の倒壊によるものであった。建築物の被害が地震被害全体の中で致命的な重要性を持ったことに鑑み、日本建築学会は学術調査団を組織した。調査団は12月1日~14日にわたってアルジェリアおよび、短時間であるが、イタリアに滞在して建築物を中心とする調査を実施した。調査団のメンバーは次の通りであり、調査結果は参考文献1)~3)に報告されている。
 
◇強風災害・豪雪災害調査体験記/室田達郎((財)住宅金融普及協会 住宅審査本部構造判定課 参与)(5ページ)
 私は、1965年から1995年まで京都大学防災研究所と建設省建築研究所に在職し、その間に強風災害調査を9回、豪雪災害調査を1回経験した(表1参照)。以下では、それら災害調査を通じて私が得た知識を紹介して読者の参考に供する。
 
◆協会ニュース
◇日本建築学会大賞受賞について/(財)日本建築防災協会(1ページ)

 
◆「2009年改訂版 既存鉄骨鉄筋コンクリート造建築物の耐震診断基準・耐震改修設計指針講習会」質問・回答集/既存鉄骨鉄筋コンクリ-ト造建物の耐震診断基準・耐震改修指針改訂委員会(7ページ)
 
 
 

*情報交流制度にお申し込みいただいた方には、当協会の月刊誌である「建築防災」をお配りしています。

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一般財団法人 日本建築防災協会 建築防災編集係
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電話:03-5512-6453 FAX:03-5512-6455
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