特集「「はかる・調べる」 その3防耐火性能をはかる」

月刊「建築防災」
No.374 2009/3月号
特集「「はかる・調べる」 その3防耐火性能をはかる」
 
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◆防災随想
◇災害後の機能維持/早期回復を目指して/森田高市(独立行政法人建築研究所)

 
◆特集「はかる・調べる」 その3 防耐火性能をはかる
◇総論「防・耐火性能と火災安全の考え方」/遊佐秀逸((財)ベターリビングつくば建築試験研究センター 環境・防耐火試験部長)(4ページ)

 建築物には構造耐力、防火避難を始め多種多様な性能が求められる。これらの極めて多くの要求性能が満足されるように設計、施工され、完成後は建物の管理者、使用者等によって維持されて行く。防・耐火性能の安全性に関してはその多くが建築基準法、及び消防法等によって規定されている。前者では、都市大火防止の観点から集団規定として類焼しないことが求められ、建物毎の単体規定では、火災時に火災拡大しないこと、崩壊・破壊等を防ぐようにすること、火災時の煙等により避難が妨げられないようにすること等が求められる。本稿では火災安全の考え方について、筆者のこれまでの経験や知見をもとに脱線を虞れずに述べることとする。
 
◇防・耐火性能の考え方と防火の性能試験/山田 誠((財)日本住宅・木材技術センタ-)(4ページ)
 建築物の火災に対する安全性を高め、居住者などの生命の安全を確立するために、建築基準法において建築物に必要とされる防・耐火性能が定められている。建築物の構造の種類や階数に応じて必要とする耐火時間が定められ、火災に対する安全性から建築物の倒壊を防ぐ性能、裏面側に燃え抜けを防ぐ性能、裏面側に火災が拡大することを防ぐ性能が必要とされる。これら必要とされる性能に対しては性能試験に基づいて評価が行われており、本稿では建築物の種類に応じた性能と性能試験について概説する。
 
◇防・耐火性能に関する計る/齋藤秀人(建築防災編集委員会(清水建設(株)技術研究所)(5ページ)
 身体検査に行くと、体重や身長を計ります。血圧や視力・聴力・肺活量・・・数え切れないほど測定が行われます。単位は様々で、赤ちゃんの体重はグラム(g)で大人はキログラム(kg)、身長は補助単位・センチ(c)と合わせてメートル(m)が使われます。
 
◇建築物に使われる防火材料など/仲谷一郎((財)建材試験センター性能評価本部)(6ページ)
 建築物には、実に様々な材料が使われている。本報では、これらの中で、建築基準法令に基づいて何らかの防火上の要求がなされている材料を対象とする。一般に、防火処理されていない木材及びプラスチック等の燃えやすい材料と比較して燃えにくい材料のことを防火材料と呼ぶこともあるが、本報では、建築基準法(法)及び同施行令(政令)に定められた定義に基づいて、政令で規定される技術基準を満足しているものを防火材料と呼ぶ。これらの防火材料は、自らの燃焼によって火災の拡大への影響の大きさ及び避難行動上の有害ガスの発生のしにくさに応じて、不燃材料、準不燃材料、難燃材料にクラス分けされる。また、これらの防火材料は、主に内装に用いられるが、他にも設備、構造等の構成材料及び屋根の葺き材又は構成材料としても使われる。ただし、屋根葺き材又は構成材料については、別途に定められた技術基準を満足する構造方法であれば、必ずしも、防火材料でなくともよい。なお、アスベストを飛散させるおそれのある材料については、使用が禁止されている。
 
◇壁・床・屋根・軒・柱・はり・階段の防・耐火性能と防火設備の遮炎性能/田坂茂樹((財)日本建築総合試験所)(7ページ)
 防火材料や耐火構造等の具体的な仕様や構造方法は告示で示されている。告示にない材料や構造方法については、その性能を検証し、国土交通大臣による認定を取得することにより使用が認められる。試験方法は要件が省令により示され、それに合致する具体的な試験方法は、指定性能評価機関で「防耐火性能試験・評価業務方法書」として規定している。その試験方法はISO国際標準化機構で定められている試験方法(ISO 834)を原則的に採用している。現在は、耐火性能(壁、柱、床、はり、屋根、階段)・準耐火性能(壁、柱、床、はり、軒裏、屋根、階段)・防火性能(壁、軒裏)・準防火性能(壁)・屋根遮炎性能・床防火性能・ひさし等遮炎性能・柱防火性能および防火設備の遮炎性能等の評価が各部材ごとになされている。
 
 
 

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