特集「新潟県中越沖地震速報」

月刊「建築防災」
No.359 2007/12月号
特集「新潟県中越沖地震速報」
 
※執筆者名の後の( )内の数字はその記事のページ数を表す
 
◆防災随想
◇建物の品質を適切に評価しましょう/神谷敏之((株)山下設計)(1ページ)

 
◆寄稿
◇「建築基準法の改正を促した構造計算の現状を垣間見る」/村上雅也((財)日本建築防災協会 耐震改修支援センター センター長)(2ページ)

 構造計算書の調査によれば、かなりの割合で不適切な事例が見られる。構造技術者の意識改革が必要であり、建築基準法の改正がその契機となって欲しい。
 
◆特集「新潟県中越沖地震速報」
◇新潟県中越沖地震における被災建築物応急危険度判定活動について/阿部文夫(新潟県土木部都市局建築住宅課長)(3ページ)

 この度の新潟県中越沖地震における全国からの御支援、とりわけ建築物の応急危険度判定活動においては、国土交通省、都道府県及び関係団体他多くの方から御支援、御協力をいただきこの誌面をお借りしまして厚く御礼申し上げます。
 
◇発生した地震動の性質と被害/境 有紀(筑波大学大学院システム情報工学研究科)(4ページ)
 2007年7月16日に発生した新潟県中越沖地震では、震度6弱、および6強という大きな震度が観測された。震度6弱以上を記録した強震観測点周辺について、主として建物を対象とした全数被害調査を行った。そして、観測された強震記録の性質と建物被害の対応性について検討した。震度6強を記録した中で、周辺でも大きな被害が生じたK-NET柏崎と柏崎市中央町震度計では、2~2.5秒というやや長周期が卓越すると同時に、建物の大きな被害と相関をもつ1-2秒応答も大きく、これが大きな被害に結びついたと考えられる。
 
◇木造建築物の全般的な被害概況/河合直人((独)建築研究所・構造研究グループ)、槌本敬大(国土交通省国土技術政策総合研究所・建築研究部)(7ページ)
 平成19年新潟県中越沖地震により木造建築物にも多数の被害が発生した。建築研究所等が行った調査によると、大破、倒壊など大きな被害は、主として土塗り壁を有するような比較的古い構法による住宅、倉庫、車庫、納屋の類、並びに店舗併用住宅などに見られた。また、地盤変状に伴う上部構造の被害もあった。一方、詳細調査結果から壁量と残留変形の関係を見ると、建築基準法の要求壁量の60~70%以上壁量があれば、大きな被害に至っていないという結果であった。
 
◇木造住宅の被害(個別の被害状況)/佐久間順三(設計工房 佐久間)、板橋清子(A・I設計室)(7ページ)
 平成19年7月16日に発生した新潟県中越沖地震の被害状況を報告する。比較的被害の大きかった刈羽村、柏崎市の調査を7月28日、29日に行った。
 平成16年10月23日の中越地震で被害を受けたため、建て替えを行い、今回の地震では被害を受けなかった(写真1)が、一方、中越地震で大きく揺れたがそのままにしておいた古い住宅(写真2)が今回の地震で倒壊し1人が圧死した。人命の保護という観点から、木造住宅の耐震補強が急がれる。
 
◇社寺建築の被害と耐震補強/腰原幹雄(東京大学生産技術研究所)(5ページ)
 平成19年新潟県中越沖地震により、木造建築物にも多数の被害が生じた。戸建て木造住宅だけでなく、社寺建築に代表される伝統木造建築、工場・倉庫などの大規模な近代木造建築でも大きな被害を生じた。
 
 
 

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