特集「能登半島地震における被害状況(速報)」

月刊「建築防災」
No.355 2007/8月号
特集「能登半島地震における被害状況(速報)」
 
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◆防災随想
◇開発途上国の庶民住宅の耐震化/楢府龍雄(独立行政法人建築研究所)(1ページ)

 
◆特集「能登半島地震における被害状況(速報)」
◇平成19年能登半島地震による木造建築物の被害の概要/槌本敬大(国土交通省国土技術政策総合研究所)(8ページ)

 平成19年(2007年)3月25日に発生した能登半島地震により、木造建築物をはじめとする建築物は大きな被害を受けた。これに対して国土交通省国土技術政策総合研究所、並びに建築研究所は、石川県の協力を得て、被災地における木造建築物の被害概況、並びに強震観測点の地震計設置状況等について初動調査を実施し、被害原因の究明に資する調査を第二次調査として実施した。ここでは、被害の概要と被害が大きかった地域の被害分布等について報告する。
 
◇能登半島地震における被害状況七尾市の被害と木造住宅/腰原幹雄(東京大学生産技術研究所)(7ページ)
 2007年3月25日9時41分に能登半島沖で発生した地震では、輪島市、穴水町、七尾市田鶴浜で震度6強を観測した。(図1)これら震度の大きい地域は、震源から東方向へ広がり、七尾北湾、七尾西湾、七尾南湾沿いに広がっている。こうした地域では、木造住宅の被害が多く、輪島市門前町、穴水町については多くの報告がなされている。本稿では、同じ震度6強を観測した七尾市田鶴浜地区周辺の木造住宅の被害と木造住宅の耐震要素の被害について報告する。
 
◇2007年3月25日能登半島地震による建築物の被害と強震観測記録/前田匡樹(東北大学大学院都市・建築学専攻 准教授)、三辻和弥(東北大学大学院都市・建築学専攻 助教)、菅原裕太・中村 匠(東北大学大学院都市・建築学専攻 修士課程)、五十嵐さやか(東北大学工学部建築・社会環境工学科)(9ページ)
 2007年3月25日に能登半島西部を震源とする地震が発生した石川県では、震源に近い輪島市、穴水町、七尾市で震度6強を、志賀町、能登町で震度6弱など、県内各地で強い揺れが観測され、死者1名、重傷者25名、住家の全壊379棟・半壊437棟など大きな被害が発生した。
 
◇能登半島地震におけるRC造建物の被害状況/椛山健二・志岐祐一(芝浦工業大学工学部、㈱日東設計事務所)、中村孝也・西村康志郎(首都大学東京都市環境学部、東京工業大学大学院理工学研究科)、松本由香・山中憲行(横浜国立大学大学院工学研究院、前橋工科大学工学部)(7ページ)
 著者の6名は、日本建築学会関東支部地震災害調査連絡会の調査チームとして、2007年3月29日から4月1日の日程で調査を実施した。現地で被害調査を主導する北陸支部に協力し、輪島市内において悉皆調査を分担するとともに、輪島市門前町、輪島市旧市街地、鳳珠郡穴水町、七尾市田鶴浜町において、RC造及びS造の建物を中心として被災状況を概観した。本稿では、RC造の学校建物を中心に調査した物件毎に被害の様子を述べる。
 
◇能登半島地震における非構造部材の被害/清家 剛(東京大学大学院新領域創成科学研究科・准教授)(5ページ)
 本稿は、能登半島地震における天井や壁などの非構造部材の被害をまとめたものである。木造建築物の非構造部材の被害については他稿の記述に含まれているので、ここでは特に木造以外での被害を中心にまとめている。
 
◇平成19年能登半島地震被害調査 伝統的木造建築の被害/藤田香織(東京大学大学院工学系研究科)、佐藤弘美(首都大学東京大学院工学研究科)(6ページ)
 平成19年3月25日9時42分頃、能登半島沖(北緯37度13.2分 東経136度41.1分)の深さ11kmを震源とするマグニチュード(M)6.9の地震が発生し、石川県七尾市、輪島市、穴水町、で震度6強、石川県志賀町、中能登町、能登町で震度6弱を観測した。図1・表1に、震度6以上を観測した気象庁およびK-net観測点における震度等を示す。
 
 
 

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