(特集「改正 建築物の耐震改修の促進に関する法律」)

月刊「建築防災」
No.331 2005/8月号
特集「福岡県西方沖地震速報」
シリーズ「建築保全のための建築物調査の基礎知識61」
 
※執筆者名の後の ( ) 内の数字はその記事のページ数を表す
 
◆防災随想
◇安心して暮らせる住まいを考えて/畑中 聡((独)都市再生機構) (1ページ)

 
◆特集「福岡県西方沖地震速報」
◇地震概要および発生した地震動と被害/境 有紀、小杉慎司(筑波大学大学院システム情報工学研究科) (5ページ)

 2005年3月20日10時53分頃、気象庁マグニチュード7.0の2005年福岡県西方沖地震が発生し、福岡市、前原市、佐賀県みやき町で震度6弱の大きな震度を記録した。そこで、大きな震度を記録した強震観測点周りの被害調査を行い、本地震で発生した地震動の性質と被害の対応性について検討した。その結果、発生した地震動は0.5秒程度の短周期が卓越していて、震度の大きさの割に被害を引き起こさない性質のものであり、実際の被害も震度の大きさから考えられるほどは生じていなかった。
 
◇玄界島の被害の概要/喜々津仁密((独)建築研究所) (4ページ)
 本報では、福岡県西方沖地震による建築物被害に関して、独立行政法人建築研究所及び国土交通省国土技術政策総合研究所が実施した被害調査1)の結果を中心に、福岡市玄界島における被害の概要をまとめる。当該被害調査は、国土交通省住宅局建築指導課、九州地方整備局建政部都市・住宅整備課及び福岡市建設局建築指導課等の御協力を頂いて3月21日~22日に実施したものであり、玄界島では22日に調査を行った。 本報では、特に木造住宅の被害事例を中心にして、応急危険度判定結果も踏まえて代表的な被害状況についてとりまとめる。
 
◇窓ガラス等非構造部材の被害について/清家 剛(東京大学大学院新領域創成科学研究科環境学専攻・助教授)、井上朝雄(九州大学大学院芸術工学研究院環境計画部門・助手) (6ページ)
 福岡県西方沖地震の被害を象徴するものとして福岡ビルのガラスの被害が最も顕著な例としてあげられるだろう。衝撃的な映像は瞬く間に世界中を駆け回り、あらためて私たちに、ガラスは割れるということ、その割れたガラス片の飛散が人体に危害を及ぼすというごく当たり前のことを認識させた。しかし、このことはガラスだけに当てはまることではなく、今回の地震ではそれほど大きな被害は見受けられなかったが、タイルやモルタル仕上げの外壁や、天井、防煙垂壁などにも言えることである。よってここでは、窓ガラスの被害を中心に、窓ガラス以外の非構造部材の被害にも言及することとする。
 
◇応急危険度判定結果概要/樋口 博(福岡県建築都市部建築指導課長) (2ページ)
平成17年福岡県西方沖地震における 被災宅地危険度判定結果概要/廣野一道(国土交通省都市・地域整備局都市計画課課長補佐)、泉高陽(国土交通省都市・地域整備局都市計画課研修員) (4ページ)
 
◆シリーズ「建築保全のための建築物調査の基礎知識62」
◇建築物の劣化現象と調査機器(その6)/佐藤紀男(佐藤建築事務所) (4ページ)

 建物に塗装が使用された歴史は有史以前からと言われており、建築材料の中でも古い物の一つである。
 しかし、塗装のみについて調査・診断を行うことはまれ、外壁のひび割れ調査の一部として行われたり、金物の錆び発生に伴って行う場合が多い。
 この背景には、調査を行わなくとも「塗り替え」を行えば良いという考え方と塗装が剥がれたからといって危険性を感ずることが少ないためと思われる。
 また、20数年前のマンションの大規模修繕工事では、塗膜の付着力試験などを行ってから塗り替え仕様を決定すると言えば、余分な費用だという管理組合もあった。
 
 
 

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